PATRON 24


あ…待たせたかな。
慌ててユノさんに近づいた。
    


「ごめんなさい、待たせちゃって。」


「いや、チャンミンって声が聞こえたから
様子見に出てきただけなんだ。

誰?」



ユノさんの声が固い。
どうしよう大きな声で話してたかな、
お店で迷惑かけてしまった。




「大学の友人なんです…以前の。

俺、何も言わずにいなくなったから
心配してくれていたようで。

お騒がせしてしまってすいません。」



深々と頭を下げた。




「以前の…そう。それ、名刺?」



手に持っていた名刺にユノさんの目線が下りる。



「あぁ、はい。」



「良い男だな。」




「えぇっ?!
ユノさんが言ったらただの嫌味ですよ。

ユノさんの方が
断然かっこいいじゃないですか。」



「….え?」


「え?」




あ…つい…



「はははっ!

うれしーこと言ってくれるんだな。



ん、もう部屋に入ろう。

卒論の口頭試問無事に終わったんだろ?

ヌナとシンももうすぐ来るからお祝いしよう。」



よ、よかった、セーフ。


ゲイだとバレているから、
ユノさんをあんまり褒めすぎないように
気をつけていたのに、
つい勢いで本心が出てしまった。

日常的に褒められ慣れているんだろう、
笑って流してくれて助かった。





ユノさんの後に続いて個室に入った。













「へぇ、昔の同級生。
心配してたなんて、良い子ね。」



「はい、ありがたかったです。
何も言わずに急にいなくなったのに…」


後から合流したヨンアさんに
ヒョンミンに会ったことを話す。


こうやってたまに食事をする間柄になっても
未だにユノさんとの関係はちゃんと
聞けていないし、
あれから夜中に飛び起きたりもあんまりなくて、
クリニックにも行っていない。

でも、
ヨンアさんは聞き上手だし
なによりも何もかも話してある人だから、
気が楽だ。






「心配してたんでしょう。
よかったわね、偶然逢えて。」


「はい。」


就職を控えたこの時期、
昔の友達と当時を懐かしんでいる暇はないから
連絡することはないだろうけど、
今日会えたことは単純に嬉しかった。








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