PATRON 26



Y side




「あ、思い出した。」







「…何をですか?」




社長室でシンと2人でミーティング中、
ここ数日間のモヤモヤの原因が…
ようやく掴めた。



シンと向かい合って座っていたソファから
勢いよく立ち上がってデスクに戻り
鍵付きのキャビネットを開ける。




確かここに…
ゴソゴソと漁ると記憶と同じ色のファイルが
奥の方から出てきた。

 



「あれ、それは…」





シンもファイルが何か気づいたようだけど
一旦スルーして資料をパラパラめくる。







「こいつだ。

やっぱ似てる。」







それは2年ほど前に
チャンミンを調べたときの資料。

俺が開いたページには
チャンミンが貢いでいた
リョウというホストの写真があった。






ヒョンミンとかいう友達を見た時、
どこかで見たことがあると思ったんだ。


写真のホストはメイクをしていて
きらびやかなスーツ姿だが、
メイクをとったらもっと似ているだろう。







リョウにハマった理由は、そこか。





チャンミン 、

お前、ヒョンミンってやつのこと
好きだったんだな。









ここ数日引っかかってたことが解決したのに
モヤモヤは晴れない。




ファイルを開いたまま
すべての動きが止まっている俺を
シンは怪訝な顔で見ながら近づいてきた。



「なぜ今頃そんなものを?


………あれ?
調べたときは特に何も感じなかったんですが、
このホストどこかで……」


ファイルを覗き込んだシンも
気づいたようだ。




「チャンミンの友達だよ。

ヨンアヌナは見てないけど、
シンはテーブルの様子見に行ってくれたし、
本人を見ただろ。

そいつに似てる。」




 
「あぁ!

ほんとだ、似てますね。 



…あ…え?」




「同性同士の恋愛にはまだまだ偏見も多い。

親しい友達を好きになっても
告白する事は躊躇するだろうな。


そんな時に
ヒョンミンに似た、リョウに出逢ったんだろ。

お金さえ払えば
ゲイだと知っていても優しく出迎えてくれて
甘い言葉を囁いてくれる。」


「ハマったきっかけはそこだったんですね…」






くそっ!!



どうしようもなくイラついて、
ファイルを床に叩きつけた。


もう過去のことだ。
今チャンミンは前を向いて日々努力して
進んでいる。


でもムカつくんだよ。




「…社長。

クリニックの予約時間が近づいています。」



「あぁ、悪い。
ちょっと行ってくる。」





気持ちが落ち着かないから
ちょうど良かった。



クリニックには、
シンに言われて社長業務の一環として
定期的に通っている。


心の健康は、
社長にとって最も大切なことの一つらしい。








「こんにちは。

うわーすげぇ顔だね。」

 
院長先生は入ってきた俺の顔を見て
開口一番そう言った。




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コメント

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ス○○○さま

Miiiii
読んでいただいてありがとうございます!
院長の素性は次で判明するかと(*´艸`*)

また読んでいただけたらと思います!
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