最後に笑うのは 3




放課後の委員会は予想に反して
スムーズに終了した。


一年生がやたらと積極的と言うか
話を聞く姿勢も前回とは全然違うし
意見も飛び交う。

俺もイリも他の生徒会のメンバーも
前回との違いに開いた口が塞がらない。


まぁ、早く終わったのはいいことだけど。









「謎が解けましたよ。」


「あ、イリ!おまっ、どこ行ってたんだよ。」


ユノが顧問の先生に報告に行き、
残ったメンバーで片付けをしている時、
終わった途端に
どこかに消えていたイリが戻ってきた。



「今日の1年生の態度、
明らかにおかしかったじゃないですか。

だから聞き取り調査に行ってきました!」


「なんだそれ…片付けろよ…」

イリと同じ2年生の生徒会メンバーが
肩を落としているけど、
興奮してるイリには見えていない。




「今日ユノさんに告白した一年生、
やっぱりタダモノじゃなくて
フラれたすぐその場で気になる方がいるんですかって聞いたそうです!


そしたらね…
そんな質問いつもはぐらかしてばっかりの
ユノさんが!
なんと!

一生懸命なやつかなぁ。
って言ったそうなんです!!」




へぇ…確かにそれは珍しい。
ユノのそんな話、初めて聞いた。

肩を落としていた2年生も
ちょっと驚いてる。


「なるほど。

それで今日はみんなあんなに積極的…って
その話広まるの早すぎないか?

んで、みんなユノさんがいいのかよ!!」




「お前は俺はイヤなのか?」



「ゆ、ユノさん!

いつのまにっ…

イヤだなぁ、
そんなわけないじゃないですか。
モテない男の妬みは聞き流してくださいよ。」


「お前、彼女がいるだろうが。

さー早く帰ろうぜ。」



「ユノさん!
私が聞いてもいつもはぐらかすのに
なんでその一年生には答えたんですか!
ひどい!」



いつのまにか戻ってきたユノの周りに
メンバーが、やいやい言いながら集まる。




ふふ、結局みんなユノに構われたいんだ。












帰り道、みんなと駅まで歩きながら、
昼間にふと考えたことを思い出した。




ユノに相談、か。
…やっぱやめておこう。


今日告白したっていう一年生の女の子は
ユノと付き合いたかったんだよな。

でも俺は、
ソンジェヒョンと付き合いたいかと聞かれても、
実際のところ、よくわからない。

そんな奴に相談されたって困るだろ。


もう少し、近づきたい、とは思ってるんだけど。

















「チャンミン、今帰り?」


生徒会のメンバーで同じ沿線なのは
俺とユノとイリだけ。

3人で改札を通ってすぐ、
後ろから聞こえた声に心臓が止まるかと思った。


「ソンジェヒョン…」




うわぁ…帰りに逢えるなんて珍しい。
嬉しいのと驚いたので何も言葉が出ない。



「久しぶりだな。」



俺たちのすぐ後から改札を通過してきた
ソンジェヒョンに頭をくしゃっと撫でられる。


「う、うん、久しぶり!
ソンジェヒョンも今帰り?
早くな…い?」


しまった、
大学生の帰宅時間なんか知ってたら不自然だ。

ほんとは何回か駅で待ってたことあるから
知ってるんだけど…


「大学生の帰宅時間なんか超不規則だって。」


クスッと笑ってくれて胸が高鳴る。


「そ、そうなんだ!
そうだよね、ヒョンも真っ昼間に家にいて
鬱陶しいっておばさんが言ってる!」


「あーあいつ元気?
またそのうちアイツんとこでゲームやろうな。」


「えっ…う、うん!うん!
じゃあ、ね…」


「あぁ。」




同じ駅で降りるのに変な感じだけど、
一緒に帰ろうって言われてないし、
そんなの心臓もたないし
ユノとイリもいるし、
ホームの端の方に向かうソンジェヒョンの
後ろ姿を見送った。






「チャンミンさんっ!!
どなたですか、あの気怠い色気ムンムンの
イケメンは!

友達に誰か紹介してって頼んだ時、
知り合い少ないとか言ってたくせに!」




ソンジェヒョンが立ち去るまで
黙っててくれただけ、
イリは礼儀正しく空気も読める。


このくらい言われるくらいは仕方ないな…

ふっとため息をついて、
にやけた顔を引き締めて振り返った。


「同じ中学の、先輩。
そんなに仲良くないから。

ごめん、お待たせ。」




そう言ってユノの方を見たら、
ユノは、ソンジェヒョンの歩いていった方を
まだ見ていた。














やいやいって…方言ですか?←関東住みの関西人
ワイワイガヤガヤみたいな感じで
読んでいただけたらと思います。

そして、ソンジェ、
誤字多すぎてごめんなさい、訂正しました。
よろしくお願いします。
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