最後に笑うのは 10






「えっ!!!彼女って誰っ!!!!」




イリの声が生徒会室に響き渡った。
いや、これは外まで漏れたか。
















俺が失恋したところで
二学期は普通に始まり、
文化祭の準備も着々と進んでいく。


外部受験をするやつがほとんどいないから
もちろん3年生もほぼ全員参加だ。

俺ももちろん、今日も今日とて、
放課後は生徒会室に直行していた。



そんなわけですげぇ忙しいんだけど、
さっきのイリの叫び声の経緯を説明すると…


うちの学校は基本、
校内の親睦がメインの文化祭だから、
他校の生徒は入れない。

でも生徒1人に2枚だけ招待券が配布され、
当日その招待券を持っている人間だけは
入れるようになっている。

外部の友達や恋人に招待券を渡す生徒が
ほとんどだけど、中には、
ステージでダンスを披露する奴が
親を招待していたりもする。


生徒会のメンバーは当日、
雑用と雑用と…あと雑用に追われるから
招待したところで校内を案内する暇もない。

だから去年、
俺の招待券は配布されたその日のうちに
友達にあげてしまった。
他のメンバーもみんなそんな感じだ。


ユノなんかクラスで配られた瞬間に
隣の席の奴にあげてしまうって言ってた。



それなのに、
さっきユノがリュックを漁って
去年の資料を出したとき、
ハラハラっと一枚の招待券が落ちて…

それを拾ったイリが何気なく、
招待券今年は使うんですか?って聞いたら
あぁ、彼女に渡す分って答えたんだ。





彼女に、渡す分?







一瞬静まり返った生徒会室に響き渡ったのが、
冒頭のイリの叫び声って訳だ。


びっくりしすぎてタメ口になってるけど、
それに対して何か言う余裕は誰にもない。
  




「ユノ、彼女できたの?」





一番最初に言葉を発するだけの落ち着きを
取り戻したのは俺だったようで、
とりあえずみんなの意見を代表して
聞いてみた。




「あぁ、うん。

案内しなくても母校だし、
先生にも逢いたいって言うから。

別に当日サボろうなんて思ってないから
安心しろ。」




資料を確認しながら
なんてことない風にユノが答える。



「ぼ、母校?」


イリが現実世界に戻ってきたようだ。


「母校ってことは今大学生ですか?
いや、ユノさんなら社会人もあり得る!

待って、でもうちの高校って新設校か…
彼女さん、大学生なんですかっ!!」





「あぁ、うん。
まー年上だとは思えねぇけど。」




その瞬間、何故かぞくっとした。
クスッと笑ったユノが、あれ、え?


なんだか人を嘲笑うような笑みで…
好きな人を思い浮かべているような顔には
見えなかった、んだけど…




「くぁーかっこいい!」


「歳上の彼女に対して何ですか!
その余裕の笑み!」


とか、周りはギャーギャー騒いでるから、
俺の見間違いだったかな?



もうその日は仕事にはならなかった。
あ、ユノだけは淡々と仕事をこなしてたけど。







ユノが彼女を招待したって話は
生徒会メンバーからではなく、
ユノの隣の席の女の子が1枚しか券を渡されなかったってところから急速に広まった。

女の子の想像力すごい。
当たってるところがまたすごい。





でも当の本人はいつもと何も変わらず。

相変わらずほとんど毎朝俺と一緒に
図書館で勉強していたし、
放課後も生徒会の仕事に追われていた。


まぁ、今の時期イリも彼氏と遊べないって
言ってたしそんなもんかなぁと
思っていた。














文化祭当日、
ユノの彼女は差し入れのジュースを
両手に抱えて生徒会室に現れた。



「ユノ!

よかった、ここにいて。

あ、これ…みんなで飲んで?」




「…ユリ?


ごめん、サンキュ。

重かっただろ?
言ってくれたら門まで行ったのに。」




ユノを見上げる目が完全にハート。

どう見てもユノにベタ惚れ腰砕け状態の彼女は、





ソンジェヒョンの想い人だった。










ブログ拍手のコメント読んでます、
前のサイトから!とか嬉しい限りです。

他にもコメントいただき本当に嬉しいです。
あれどうやって返事するんでしょう…

よろしくお願いします。
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コメント

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茶○○○○○○○○さま

Miiiii
iの数っ(*´艸`*)
3個以上あれば私のことだと思うことにします!
数えさせてすいません!

ねーーユノってば…
ユノの心の中が誰よりも闇なの大好物です。
これからも読んでいただけますように…

h○○○○○○○さま

Miiiii
ありがとうございます!!
ユノの心の中はチャンミンだけなんでしょうね。
大切なのはチャンミン だけ。
なんで良い響き…

失礼しました。
続きももしよかったら読んでください!

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K○〇〇〇〇〇〇様

Miiiii
こちらこそ読んでいただいてありがとうございます^_^
ほんっっっとに現実主義者ですよね。
思わず力入りました。

また読んでくださったら嬉しいです。
ありがとうございます!
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