最後に笑うのは 14




「チャンミン、なんかあったの?」



「なっ、なにが?!何も変わってないよ!
ぜ、全然いつもと同じ!」



つい大きな声が出て、慌てて辺りを見渡した。




「………」



図書室で勉強するようになってから
大体いつも俺の方が先か、
もしくは同じ電車での登校だったのに
週明けの月曜日、
俺はユノよりだいぶ遅れて図書室に入った。




「いや、全然来ないから
風邪でも引いたのかと思ってたんだ。」


ユノがかけてくれた声に
過剰に反応してしまったけれど、

なんだ、単に来るのが遅かったから
心配してくれたのか。

てっきり、き、キスを経験したことで
きづかないうちにユノみたいな色気が滲み出て
バレたのかと…
まだキスだけじゃ無理か。



「あ…いや、寝坊して…
ごめん、連絡すればよかった。」


「寝坊?珍しいな。」


「うん…さ、寒くなってきたから
中々ベッドから出れないよね。」


嘘だ。

昨日も寝る前にソンジェヒョンの
唇の感触を思い出しながら何回も1人で…
しかもその先を想像したら、
カラダが暑くなって
Tシャツにボクサーパンツだけで寝たくらいだ。



「そう?

で、
何も変わってないってどーゆー意味?」




「えっ、いや、別になんでもないよ!」




「そっか。

俺はてっきり、
抱きしめられでもしたかな、と。


いや、もうちょっとなんかあったな…
キスでもされたか?」



「なっ…」





…うちの生徒会長って能力者なんだ、
知らなかった。













「へぇ。

だから言ったじゃん。

チャンミンなら、性別なんか関係ないって。
良かったな。」


相手が能力者なら隠しても仕方ないと観念して、ソンジェヒョンにキスされたって白状したら
ユノはニヤッと笑った。


「う、うん…
でもなんで急にあんなことしたのか
わかんないんだよ…

す、好きだとか言われてないし。」




たしかにソンジェヒョンは失恋したばっかり
だけど、でもだからってなんで俺にキス?


と思ったけどそれはユノには言わないでおいた。


ユリさんとソンジェヒョンの関係には
やっぱり気づいてないみたいだったし、
完全なソンジェヒョンの片想いだったから、
あえてユノが知る必要はない。


片想いだった…って…過去形でいいんだろうか。



「それはもう、聞くしかないんじゃない?
酔ってはなかったんだろ?」


気持ちが暗い方に向きそうになったのを
ユノの言葉で踏みとどまった。


「うん。」


ソンジェヒョンたちは
年齢的にはセーフだけど、夜通しゲームをする
ときは眠くならないようにってアルコールは
飲んでない。

酔った勢いじゃ、ない。


「一回話してみたら?」


「そう、だね。

あぁっ、ごめんユノ!

もうこんな時間だ、
今日何もできなかったよね。」


ふと時計を見たら
もうホームルームの時間ギリギリになっていて、
鞄から出しただけで開きもしなかった参考書を
慌てて片付けた。







「いーや。

俺もそろそろあの人じゃ勃たなくなりそー
だったし良かったよ。

思ったより早く堕としたなぁ、
さすがチャンミン。」



ユノの独り言は
俺に聞かすつもりはないとても小さな声だった。


















「だからいつの間にっ!!!」



イリの声がまた生徒会室に響き渡ったのは
その日から1週間後のことだった。



諦めずに定期的に
彼女について探りを入れているイリが
彼女さんとは最近どうですか?
って聞いたら、




「あぁ、別れた。」





って…
ユノがそう答えたからだって
後から聞いた。



ソンジェヒョンと会う約束をしてた俺は、
その日は生徒会室に行かなかったんだ。









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コメント

happy925
ユノさん…
かっこいいんだけど、ちょっとコワイ(゚o゚;
全てチャンミンのためですよね…
すごいやり方でチャンミンの恋を応援(?)しちゃってますが、そんなことよりチャンミンを奪ってしまえばいいのに~(><)と思います。最後に笑うのはユノとチャンミンであって欲しいなぁ(´ε`;)

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h○○○○○○○さま

Miiiii
読んでいただいてありがとうございます!
このユノ、まだ高校生設定で妄想してたの、
たまに忘れます←コラ

頭が単純なのでミステリーや悲恋は妄想できません…
ハピエンなのでよかったらまた読んでください!

む○○○さま

Miiiii
わぁ!はじめましてなのに、
前からのお付き合いと聞いたら
はじめての気がしません!
すごく嬉しいです(*´艸`*)
そしてコメントまでいただき、ありがとうございます!

そうなんですよ、でもあちらでは完全な自己犠牲でしたが、
こちらではどうなることか…(( ´Д`)y━・~~
また読んだいただけたら嬉しいです。

茶○○○○○○○○さま

Miiiii
私の単純な頭ではハピエンしか思いつかないので
これからもまたお時間あったら読んでください!!
よろしくお願いします!
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