最後に笑うのは 24






「何して遊ぶの?」


「うわぁっ!!」


ソンジェヒョンに手を振って歩き出した途端、
背後から耳元で低い声で囁かれて
大きな声が出た。




「ははっ、ごめん。
そんなビックリすると思わなかった。
おはよ、チャンミン 。

なんだよ、彼氏に向かって遊んでくれる?って
他人行儀だな。」





えっ…なんで大学の方向からユノ??

あぁそうか、新居から登校してるんだな。




「おはよ。

あ、いや、なんかほら、友達がいたから横に…

ゆ、ユノはなんでここに?
あの部屋から来たの?」



「あぁ、うん。学校には内緒な?



てかさ、チャンミン…なんかあった?」




「えっ?!ううん、なんもないよ。
今日も寒いね!」




いつもと同じように振る舞っているのに
なんで気づくんだろう…

慌てて首と手を振る。



でも、そうか、確かユノは能力者だった。


今更無駄かもだけど、
顔を覗き込まれないように
ぐるぐるに巻いたマフラーに埋めた。


だってきっと今俺の顔には
何かありましたって書いてあるから。





「…ならいいんだけど。

あ、金曜ごめんな?

ちゃんと話して
別れたはずだったんだけど。


もう、あんなことないからまた遊びに来いよ。」




「え?仲直りしたんじゃないの?」


 
「なんで?してないよ。

つうか仲直りって……小学生かよ。

もーそーゆーとこマジでずるいよな。」



「なっ…なんだよっ!
じゃあなんで」


ヤッてんだよって…

朝の澄んだ空気に相応しくないことを
大きな声で言いそうになって口をつぐんだ。




「うん…まぁ色々と、な。

でももうホントに別れたんだ。
ヨリは戻さない。

意味わかる?

仲直りは、しない。笑」





ヨリは戻さないって言った後、
ユノはニヤッと笑って、
わざわざ仲直りって言い直した。





揶揄われたことにムッとして
そこから、ぶつかったりぶつかられたり
じゃれあって学校まで歩いて…

結局なんであんなとこでシタのかは、
わからないまま。

上手い事はぐらかされたんだって気づいたのは
退屈な朝のHRの時間になってからだった。







窓の外を眺めながらぼんやり考える。

別れた相手に無理やり押しかけてこられて
セッ…

高度すぎて俺には理解できない。












でもすぐに、
そんなこと気にしてる場合じゃなくなった。


事態はより深刻だ。



何がって…

あれからどうしても頭から離れないんだ、
ユノの声が。



どうしよう…




ソンジェヒョンとは相変わらずゲームしたり、
なんとなくそんな雰囲気になって
お互い捌きあったりの毎日。




幸せだしキモチいーんだけど、
でも…ユリさんってもっとなんか…
すごくキモチ良さそうだったとか、
思い出してしまうんだ。


比べるもんじゃないんだけど、
でも夜、ベッドに潜り込んで思い出すのは
ユノの声で、もうそうなると吐き出さないと
眠れないくらいガチガチになってしまう。



挙げ句の果てに、
声だけじゃなくてユノが吐き出す時の
顔も見ておけばよかった…とか!!!

そんなこと考えてる自分が恥ずかしくて
のたうちまわって寝不足。

毎日疲れる…






やっぱり…
ソンジェヒョンと早く身も結ばれよう。





卒業式を間近に控えた夜。
俺はそう決心して
携帯で何度も見たサイトをもう一度開いた。













よろしくお願いします。
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