最後に笑うのは 26







ゴトっ…










普段から荷物が多いのに、
ローションと卒業証書の入ったリュックには、
学校に置きっぱなしだった体育館シューズとか
友達に貸してた本とか
ロッカーに置きっぱなしにしてた
折りたたみ傘まで入ってた。

だって担任が、
全部持って帰らないと
明日には全部捨てるぞって言うから。

って今担任に八つ当たりしても仕方ないけど。




 





「あ、やべっ」


部屋で卒業式の話をしている時、
キスをしようとしたソンジェヒョンが
キャップが空いたままのペットボトルを
倒した。


すでに目を閉じてキス待ち状態だった俺は
ソンジェヒョンのその声で目を開けた。


なっ…
俺、今唇ちょっと突き出してたんじゃ…



もう、ものすごく恥ずかしくなって 
その恥ずかしさを打ち消すために
俺ウェットティッシュ持ってるって
大きな声を出してパンパンのリュックを
引き寄せてゴソゴソ漁った。


しまったって思った時には
リュックからローションがゴトって……

















すっかり日が暮れた道を
マフラーに顔をうずめて歩く。


あー花束置いてきちゃったな。


なんだっけ、
ドライフラワーのスワッグ??だっけ。

イリが、コレなら今から遊びに行かれても
オールで騒がれても萎れないですから!って
言ってたやつ。


せっかく選んでくれたのにごめんな、イリ。



イリのドヤ顔に心の中で謝った後、
ローションに気づいたソンジェヒョンの
言葉を反芻する。







「これ…あ、え?

ごめん、えっと…
コレ、使わなきゃ出来ないんだっけ?


え…ケツ使う、の?」












やっぱりなってどこか冷静に思う反面、
じゃあ何期待して
あんなもの用意してんだよって
自分につっこむ。



一つ言えることは、
あんなもの用意してるのが
変なタイミングでバレて、
ただただ恥ずかし過ぎて消えたいって事だけ。











逃げるように部屋を飛び出して、
気がついたら駅前まで戻っていた。

寒空の中ベンチに座る。


今すぐ自室のベッドに潜り込みたいけど
あんまり早く帰ると
オッパ、卒業式の日に遊ぶ友達いないの?とか
妹たちに揶揄われそうだ。


ポケットではソンジェヒョンの家を
飛び出してから、何度も携帯が震えている。


あ、今度はメール…

電話に出ないからメールしてくれたのかな?

いい加減返信しないと心配かけてるなと思って
携帯を取り出した。









予想に反してメールはユノからだった。

そして俺は、
メールを開いた数秒後には改札を通っていた。



ホームで電車を待つ間にメールを打つ。





--
ユノ、お疲れ。

図書館明日?!早くない?笑

あのさ…いきなりで悪いんだけど
もし家にいるなら今から行ってもいい?
---







こんな思いつきでダメ元で行動するなんて、
俺らしくない。


けど、今日は、許して。

 



よろしくお願いします。
にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

コメント

管理人のみ閲覧できます

-
このコメントは管理人のみ閲覧できます

茶○○○○○○○○さま

Miiiii
ローションいい仕事しましたかでしょうか…
大容量にした甲斐ありました(*´艸`*)←未公開情報。
読んでくださってありがとうございます!
非公開コメント