最後に笑うのは 28




「はぁっ…はぁっ…」


ようやく、唇が離れる。





ユノに好きだと言われて
心もカラダも震えるほど歓喜していた。



たった一度のキスで、
自分がユノにこんなに惹かれていたんだって
観念した。





一体いつから…ってそれ、聞く?







朝、図書室に現れるユノから漂う壮絶な色気を
目の当たりにしていた頃。

そう、ユノに指摘されるもっと前から
俺はユノのことをオトコとして意識していたけど…
それが何?


だってこんなかっこいい人がいつも横にいたら、
仕方ないよね?








ソンジェヒョンに好きだと言われて
嬉しかった。
嬉しかったけど…思えば最初の方から
長年の初恋が叶ったんだから
大切にしなきゃってずっと心のどこかで
自分に言い聞かせていた。



ホントは、
ユリさんと3人で会った夏の日をピークに
ソンジェヒョンへの気持ちは
一旦終わったてたんだ。



でも、
早い段階で俺はキモチいーことを覚えた。

それにハマったことで、
毎日でもソンジェヒョンに逢いたくなり、
想いが深まったように勘違いしていた。

ホントは快楽に溺れてるだけだったのに。




そんな時に、
ユノのセックスに遭遇したことは、
あんな声聞かされたら欲情しても
仕方ないっていう、
自分への言い訳となり、
恋人ではなくユノを想っての行為が増えた。





ユノの声に反応した事も、
まさか声だけでって事にびっくりしただけ。

反応したこと自体は、
まぁそうだろうなって冷静に受け止めた。





ただ…

いつだって吐き出した後は、
ソンジェヒョンへの罪悪感と
ユノに知られたらどうしようって思う気持ちが
入り混じって複雑で、

いい加減、先に進むことに尻込みしてる
ソンジェヒョンにどうにか抱かれたら
ユノの声を忘れるかも、って思ったのは、
本心から。



まぁ、そんな打算的な気持ちでいたから、
惨めな結果に終わったけど…












「何、考えてんの?

聞こえてた、俺の告白。」



「あ…う、うん…」




キスをしながらズルズルとソファに組み敷かれ、
キスが終わっても抵抗もせずに
長いことぼんやりしていたからか、
俺を見下ろすユノの顔は少し不安げだ。




こんな顔初めて見た。

俺のこと本当に好き?

ずっとって…いつから?

だって、ユリさんは?











「まだあの人のこと好き?」





「う、ううん!それはない、んだけど。」




「俺のことは?

俺は、チャンミンの友達?」




「え!友達だけどっ、いや、ちが、
そうじゃなくてっ」



「チャンミンって、

友達とこんなヤラシー顔でキスするの?」




「あ…ぅんっっ

んぁっ…ユノっ!」




さっきより深くキスをされ、もう隠しきれない。






「待って、ユノっ、認めるからっ!

ソンジェヒョンと付き合ってるくせに
惹かれてたよ、ユノにっ!!


引いた?

引いても構わないよ!

でもっユノが
俺なんか相手にするわけないって思ってたから
隠すしかなくてっ…」




女みたいにぽろっと涙がこぼれ、
慌てて拭おうとしたら
ユノの超絶セクシーな口元が
俺の頬を伝う涙を舐めた。





「なっ!?ユノっ!」





「すっげぇ嬉しい…」



吐息を吐くような声で囁かれて、
思わずユノの首にギュッと抱きついた。


ずっと好きだったっていうのが
嘘だったとしても、いいや。
今は、
俺のことを好きだって言ってくれてるんだから。




「っ…

そーゆーことすんなよ。
ベッドに連れ込むぞ。」



「……。」


俺だって連れ込まれたいけど、
ソンジェヒョンと
きちんと別れていないことが頭をよぎる。


「…ダメ。
俺、明日ソンジェヒョンに会ってくる。

今日はこのソファ、俺に貸してくれる?」






「はぁ?





はぁーーもう。

わかったよ。」


「ユノ…」



「ほら、シャワーしてこいよ。
早く寝たら、早く明日が来る。

あの人と話した後、ここに戻ってくるだろ?」




「うん…」



「歯ブラシ買って待ってるよ。
あと、必要なもんも。」





バスルームの場所わかる?って言いながら
ガバッと起き上がったユノに
手を差し出され、引っ張られて起き上がる。









どうしてもドラッグストアで買うのは
恥ずかしくて、ネットで買って、
配達当日は1日中家にいた。


苦労して手に入れたローションは
無駄にならないようだ。











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