職場レンアイ 19




大通りでタクシーを拾い、
最寄駅近くを通ったときだった。

思わずシートから身を起こした。
あれチャン、ミン?

駅の近くの道のど真ん中に突っ立っていた
オトコが妙にスタイルが良くて
チャンミンにそっくりだった…気がする。

同じ沿線だけどチャンミンの家は
ここから数駅先だったはず。
あんなところに立ってるわけない。

しかももう深夜と呼ばれる時間帯。
一瞬だったし見間違いだろう。

もしくは幻覚?

…自分が女々し過ぎて、
もう一度シートに沈み込んで目を閉じた。


その日は久しぶりの行為の後の気怠さもあり
よく眠れた。









ジョンウからは
早速日曜の夜に連絡がきた。

俺が連絡先を残したことをすごく喜んでくれて、
素直に可愛いなと思えた。

特定の相手を作る気はなかったけれど、
金曜の夜にまた気が向いたら店で…
なんて口約束をしてしまった。

「俺はまだガキだし、ユノヒョンに本気で
愛してもらえるなんて思ってないから
安心して。
でもユノヒョンが俺を気に入ってくれたなら
いつでも抱かれたい…
ほら、俺若いからさ、もうそっちの欲ばっか笑」

聞けば医学部に通う学生らしく、
思わず成人しているか確認したが歳は22だった。

ジョンウ自身も多忙であの店に頻繁に
通っているわけではないらしい。

その言葉通り、翌週の金曜は
ジョンウは店に来なかった。

翌々週は俺が行けなかった。





その間、皮肉なことに
仕事ではチャンミンと関わることが増えていた。
チャンミンにとって初めての大きな案件で
仕事中の姿はそれはもう一生懸命で可愛くて…

なかなか吹っ切れずにいたけれど
ようやく今日でその案件に区切りがついた。
今日で俺が関わることはなくなる。
ちょうど金曜日だった。

ちょっと遅くなったけど店に顔出してみるか、
伸びをして帰る準備をする。

そのとき、後ろから声をかけられた。

CM「ユノさんっ…」

YH「シム…ん、どした?
あとはシムと取引先でやり取りできるから。
スビンやお前んとこの課長が
サポートもしてくれるし、頑張ってな。」

CM「はい、ありがとうございました。
…あの!
今日なんですけど、どうしても俺っ…」

YH「あーごめん。
今日はちょっと約束してて。
ごめんな。」

あらためて謝られたりするのは嫌だった。
俺が一方的に好きになっただけだし、
もう何も気にしてない、ってフリを
するしかなかった。


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