職場レンアイ 36



CM「こんなに…」

チャンミンは、腹減ってないか?という
俺の問いかけに、
少し考えてからお腹空きました、と小さな声で
答えた。

あんなに熱かったカラダも落ち着き、
上着を着てからチャンミンを促し、
寝室から出てリビングのソファに座らせた。

まだ少しシュンとして見えたけど
冷蔵庫から惣菜を取り出していると、
立ち上がってキッチンに入ってきた。

ん、ちょっと目がキラキラし始めたな。
可愛い。



YH「途中で買いすぎだと思ったんだけどさ、
なんかやたら試食勧められるし、
サービスするからって言われて、つい。」


CM「…ユノさんって自分が女性から
どう思われてるかご存知じゃないんですね。」

はぁぁってため息が聞こえた。

YH「へ?何だよ、いきなり。」


CM「下町の商店街じゃないんですから
デパートの地下食品売り場がサービスで
量増やしたりしないですよ。
店員さん、女性だったんじゃないですか?」

…確かに。

あ、口がちょっとブスッとしてる、
気がする。


YH「いや、よく覚えてない。
チャンミン何が好きなんだろってそればっかり
考えてたよ。」

CM「はっ!?

そ、そうですか?
俺実は、デパ地下結構行くので
詳しいんですよー
例えばこのチキンはすごく好きです。」


100点満点の返答だったらしい。
くっそ、可愛すぎる。
チャンミンの方こそ可愛いって自覚が
足らない気がする。


CM「あれ、でも…このチキン結構辛いですよ?
ユノさん食べれないかも。」


YH「ん?俺辛いの苦手って言ったか。
いや確かに苦手なんだけど。

あ、そういやスンドゥブ食べに行った時も
そんなこと言ってたな…スビンに聞いた?
いや、スビンも知らないんじゃ…」


CM「…っ…いつも、女性社員の方が
休憩スペースでユノさんの噂をしてるのを
ご存知ですか?」

YH「え、知らない。なんだよーそれ怖いなぁ。俺、キツイ言い方とかセクハラ発言には
結構気を付けてるぞ?」

CM「違いますよ。
ユノさんの趣味嗜好、彼女の存在、交友関係、
全てが女性社員の注目の的なんですよ。

俺はその噂を近くの席で聞くのが
日課だったので…」



…入社した時に一目惚れって言ってくれてたな。

俺たちは、好きな奴の話をしていたとしても、
その話の輪に入ることもできない。

チャンミンもこの歳まで性的マイノリティで
生きてきたんだ。
色々あったんだろうな…
なんだかいたたまれなくなって、
やたらとテンション高く惣菜の説明をした。

チャンミンもすぐ笑顔を取り戻し、
ワインを出したときなんか手を叩いて
喜んでくれた。


幸せだ。

チャンミンがワインのラベルに夢中な間に
風呂の準備してこよう。

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村

コメント

非公開コメント