職場レンアイ 3




さて、どうしようか。

シムが立ち上がった辺りから
パスタをくるくると巻いたまま、
動きが止まっていた俺は
ようやくそれを口に入れた。


今まで同じクラスとか
同じバイト先とか
そんな場所で恋人など出来たことがない。

気になる奴が出来て、
そいつと仲良くなっても、
それ以上の仲になることはない。

だって思春期の男が仲良くなったら
いやでもオンナの子の話になって…
俺は現実を知る。

告白なんかできっこない。

学生時代も社会人になってからも
意中のオンナの子を
落とそうと一喜一憂している奴が
うらやましかった。


俺なんか…最終的な目的が
カラダのやつばっかりだから
初めての待ち合わせのあと
お茶もせずにホテル直行とか
そんなのばっか。

真剣に付き合った奴とも
出逢いはそんな感じだった。
まずはヤッてから、こいつイイな、
これからも逢いたいなって…
周囲に
カミングアウトしているわけじゃないから
普通に生活していても
出逢うチャンスが極端に少ないから
仕方ないと諦めていたんだ。



でも今回は
最初からシムの性的嗜好が
わかっている。

性格まではよく知らないけど、
あの子可愛いな、ってとこから徐々に
彼を知っていく楽しみなんかも味わえる。


仕事で絡み合ったかな…
明日、シムの部署の同期んとこに
無駄に話にいこう。

やっぱ、
女性社員に褒めてもらったことのある
スーツとか着た方がいいよな。

俺のこと知らないかもしれないし
第一印象ってのは大事だろ。


夢は膨らむばかり。


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