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「はぁ。」

何度目かわからないため息を、
給湯スペースに入ってきた先輩に笑われた。

「仕事場では絶対やめてね。」


「あ、はい。すいません…」


「ユンホさんが出張だから寂しいのね。
ほんとにユンホさんのことが好きね。」


「はっ?!いえっ!いや、そんなんじゃ!」


「やだ、何を今更そんなに赤くなってるの?
みんな知ってるわよ。」


え、これは……どっちの意味で言われてる?


「抱かれたいのよねー。」


なっ….そんな直球で…
バレてる。


「あの…俺、そんなこと言いましたっけ?」


「言わなくても分かるわよ。
大丈夫、秘書課の人しか知らないから。」


つまり、秘書課では周知の事実なんだな、
絶句して項垂れた。

俺、そんなにわかりやすい?
ユノヒョンには一切伝わらないんだけど…

「すいません…」


「何、なんで謝るのよー。
私みたいに恋人がいても、
ユンホさんにはクラっとしちゃう。
気持ちわかるわー。」
 


「え!恋人がいらっしゃっても?!
そんなぁ。ライバルが多すぎます…」




「多そうね。
だってあの厚い胸板は反則よ。

細身なのにスーツの上からも分かる胸板。

なのにそこから視線をあげると涼しげな
小さいお顔。
加えて人柄も良いなんて、ね。」


「そうなんです!」


「ふふふ。

私はあなたを応援するわ。
肌も綺麗だし、目も大きくて美人さん。
職場での姿しか知らないけれど、
真面目で勤勉。

女性に負けない色気もあると思うわ。
何より、その辺の女性に取られるよりは!!!


あ、興奮しちゃった笑
ごめんなさい。」


最後の方、
個人的な趣味が入ってるような気もしたけど…
でも、すごく嬉しかった。


ただ…
性別の問題はおそらく既にクリアしてて、
どうにかしなきゃなんないのは
弟って立ち位置だってこと話したら
余計に興奮しそうだな、と苦笑いした。




あーあ。
どうやったら弟じゃなくて
1人のオトコとして見てもらえるのかなぁ。

俺も風呂上がり、
上半身ハダカでウロウロしようか…
いや、風邪引くぞって言われて終わりかな。

あとは…
俺だって…ユノヒョンのことを想って
1人で慰めることがある。
その直後に気怠い空気のまま
ユノヒョンの部屋を突撃するとか!
どう?

…体調悪いって勘違いされそう。


あぁ…
もう一度だけため息をついて、
仕事に戻った。


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