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ユウくんから連絡があったのは5分ほど前。

部屋のインターフォンが鳴り、
ドアを開けるとそこにはラフな格好をした
ユウくんが立っていた。



「どーぞ。」


少し前から…
仕事中でも移動中でも
ふとした瞬間にユウくんからの視線を
感じていた。

好意なのか、ただの欲なのか。

気づいてからは
少し距離を取るようにしていたんだけど、
それが裏目に出たか。


部屋に入るように促してユウくんを
部屋に招き入れてドアを閉めた途端、
後ろから抱きつかれた。


「ユウくん…
離してくれる?」


「イヤです。

ごめんなさい、急に。
でも、もうこうでもしないと、
ユンホさんの作ってる壁、壊せなくて。

俺がユンホさんのこと、好きだってこと、
バレてるんですよね。」


「…まぁ、なんとなく、ね。
あのさ、ユウくんはさ、」


「あーわかってます。

俺、会社のためにも結婚して子供だって…
って立場ですよね?
わかってるんですけど…
でも、
ユンホさんのことが、好きなんです。」


「俺に抱かれたいってこと?」


「違います!
欲を発散するだけの相手じゃなくて!


ただ、俺のことを
好きになって欲しいだけなんです…」



あぁ、それは無理だ。

抱いて欲しいだけなら
叶えてあげられたんだけど。

ゆっくり両手を引き剥がして、
ユウくんと向き合う。



「俺さ、家族以外の人間を好きだと
思ったことがないんだよね。

ユウくんのこと、仕事の上ではずっと
支えていけたらって思っているけど
それ以上の感情は持てない。
だからユウくんの言う意味での好き、には
一生なれない。」


「家族以外を好きだと思え、ない?」


「うん、そう。
大切なのは家族だけ。」


「今まで一度も?」


「ああ。」










長い沈黙の後、
ユウくんは、はぁってため息を吐いて、
なんだか急にニヤッと笑った。



「あーあ、ダメだったか。

チャンミンのことは
結構時間はかかったけど、オトせたのにな。」


「…は?」


「チャンミンとゲームのオフ会で知り合った
なんて、本気で信じてませんよね?

チャンミンは何もかも、
俺がハジメテなんじゃないかな?
でも今じゃスッゲェ気持ちいいことに貪欲で。

でもちょっと最近、抱くより抱かれる方が
良くなってきてるんですよ、俺。

だから今度はユンホさんのこと、
オトしてみたかったのになぁ。」





こいつ、


何言ってんだ。

怒りのせいか、
胸が苦しくなって思わず胸元を押さえた。


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