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「ユノヒョン、起きてたの…」


俺の問いかけには答えず、
ジッと見つめられたままだし
腕も離してもらえない。

心臓が持たないけど、
ユノヒョンが言葉を発するのをジッと待った。








いや、実際は数秒だったけど。




「じゃあ、
どーゆー好き?」




「それはっ!」


掴まれた腕はそのままに
座ったままで姿勢を正した。




「俺さ、男の人が恋愛対象なんだ。

もう、ずっと前から。
初めて気づいたのは中学入った頃かな?
バレてるだろうけど…」



「うん、

それで?」



「ユノヒョンと初めて会った時、
こんなカッコいい人がいるなんてって
ドキドキしたよ。

覚えてないだろうけど
あの日ユノヒョン、麻のジャケット着ててさ、
それがすごーく似合ってて…

あの頃は素材なんかわかんないから
お母さんの受け売りだけど笑」


「さぁ、ジヘに渡されたもの
着て行っただけじゃないかな。

大学の頃なんていつもスウェットだったし。

チャンミンが制服だったのは覚えてるよ。
可愛かった。」


なっ…!
意を決して話してるのにそんな不意打ち…


「あ、あんなの、ただのブレザーじゃん!」


「そうだな、でも可愛かったよ。
今思えばすっげぇ可愛いなんて
会ってすぐの他人に思った事なかったのにな…」



「ユノヒョンっ!ちょ、ちょっと黙ってて!」


「えぇ?あぁ、ん。」


「塾の帰り、
一緒に帰ってくれてたの覚えてる?

あの頃にはもう完全に好きだった。」


スゥッと息を吸った。




「母さんは幸せそうだし、
ジヘちゃんとは姉妹じゃなくて兄弟っていうか
師弟関係?と、とにかく仲良くなれたし、 
父さんは過剰に良くしてくれたし
家族になれてよかったなって思うんだけど、

ユノヒョンに弟として可愛がってもらうのは
嬉しい反面辛かった。

離れて暮らしててなかなか会えないし、
もし彼女さんと遭遇したらと思ったら
マンションには行けなくて、そしたら余計に
会えなくて。

それなのにいつまで経っても大好きのまま。

高校でも他に好きな人なんかできなくて
大学入っても、
その頃には社会人としてオトナの色気が
出てきたユノヒョンに
ますます大好きが増えてて。


その頃、ユウに出会ったんだ。」



ユノヒョンの目がスッと細くなった。


「片想いに疲れちゃって
何も頑張ってないのに
弟なんだから、望みなんかないんだからって。



でも…どうしても、
ユノヒョンが好きなんだ。

ヒョンだけど、ヒョンとしてじゃなくて、
触れたいって、抱きしめて欲しいって、
いつもそう思ってる、
そーゆー、好き。


ユウとのこと、
嘘ついてて本当にごめんなさい。」



頭を下げた。

快楽に負けてユウに抱かれ続けた自分が
こんなに恥ずかしいと思ったことはない。




チラッとユノヒョンを見る。


え…

俺の腕を離してゆっくりベッドに起き上がった
ユノヒョンの顔が…真っ赤だった。

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