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ブチって…電話が切れた。



実際そんな音してないんだけど、
あの大きな目を見開いて口パクパクして
憤慨しているのが目に浮かんで、
思わず微笑んだ。


さて。
この時間に休憩スペースにいる奴なんか
俺くらいだ、今日はもう帰ろう。






窓際のカウンターにあるハイスツールから
降りて、デスクに戻ろうとしたんだけど、
なんだかゾクッとして振り返ったら
休憩スペースの入り口に、
ユンホさんが立っていた。




しまった。

え、直帰じゃなかったっけ…
さっきの聞かれたか?

あー俺、
チャンミンに偉そうに言えねーな。
社内であんな話…



「まだいたんだな。
お疲れさん。」

全然笑ってないユンホさんからの、
全然労わってないカンジのお疲れ様。




「お疲れさまです。

ユンホさん、一度社に戻られたんですね。
今からお帰りですか?」


「あぁ、ちょっとな。
お前ももう遅いし、帰れよ。」



あれ、聞かれてなかったか?

軽く手を挙げて俺に背を向けたユンホさん。
表情が無さすぎて読めないけど…

セーフ、か?













「あぁ、ユウくん。」



あぁ…セーフ、なわけないか。



「…はい。」




「ここんとこ忙しかったじゃん?

  
だからさ、まだ、抱いてやれてないんだよね。

参考になったわ、さっきのハナシ。」





「あああっ!すいません!!!
あのっいや、たまーに、たまーですよ?
たまーにしか、やってないですからね?

しかもほら俺っ、ユンホさんに出逢ってから
ユンホさん一筋でしたし、ね?」



「だから?」




「っ…いやっ、なんでもないです…」






  

「もう、うちのコ、触んなよ?」


「はいっ!」





「明日休み、だなぁ。

お疲れさん。」






お疲れ様でした……
足音が遠くなるまで頭を下げ続けた。

明日休み、ですねぇ…
今日の夜は、
ゆっくり出来ます、ねぇ。









しばらくして恐る恐る頭を上げると、
そこはもう
夜遅くのシンとしたいつものフロアで、
ユンホさんの姿はとっくに見えなくなっていた。




ハァァァァ。


すっげぇ怖いじゃん、
あんなユンホさん初めて見た。




あーあ、何が悲しくて
憧れの人に敵意と嫉妬丸出しの目で
見られなきゃなんないんだか。



…あ、なんか涙出そう。




チャンミン、悪い、バレたわ。

でもバレたって教えてやらねぇ。

よかったなって思う気持ちも確かにあるんだけど
俺だって久しぶりにちょっと本気で好きに
なったんだよね。


…早く、帰ろ。

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コメント

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茶○○○○○○○○様

Miiiii
ユウくん、幸せになりますように…←

m○○○○○様

Miiiii
そう言ってもらえると
妄想中、余計ニヤニヤします!
ありがとうございます。

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