PATRON 3


3日目の朝。



朝起きてシャワーを浴びたあと、
さすがに運動不足で
軽く筋トレをしていたら、
急にピーッと音がして、ドアの開く音がした。




え?







「あれ?」
   





部屋に入ってきたのは恐ろしく顔の整った男。





なっ…











「……ここって俺の部屋だと思ってたんだけど?」



指に挟んだホテルのカードキーを
ヒラヒラしながら話しかけられるまで、
何も言えずに突っ立っている自分に
気付かないほど、
圧倒的なビジュアルの良さに見惚れていた。



「あっ、あの!
ここで待つように言われてっ」


何もかも投げやりになってから
こんなに動揺したのは初めてだった。







「へぇ…そうなんだ。
急にごめんね。」




目の前の男がそう言ってクシャッと笑うのと、
さっき聞いたばかりのピーッという音が
もう一度聞こえたのは、ほぼ同時だった。




「社長!」


「悪かったって。」


「まだ何も申しておりませんが。」



3日ぶりに見るシンという男は
リネン素材のブルーのシャツに
白のデニムパンツのラフな格好で
慌てて家を出てきた感が満載だった。


「ちょっと早めの便に乗れたから
早く帰国してここで休もうと思っただけだ。

でも連絡しないと怒るだろ?
だから空港からちゃんと連絡したじゃないか。」


「えぇ、それはいつものことなので
こちらも空港までの迎えの車のキャンセルやら
ホテルへの連絡だけで済むんですが。

今日この部屋で休むとおっしゃるとは
私も想定外でしたよ。

急いで来たので…こんな格好ですいません。


お小言だと思って私からのメール、
お読みいただいてないでしょう。」


「ははっ、バレた?
仕事のメールは全部読んでるよ。
でも理由も書かずに
このホテルの部屋はしばらく利用禁止、
だなんて気になってさ。」


「読んでいただいた上での行動だったんですね…

理由まで書くと面白がって
いきなり訪ねていくと思ったんですよ!
案の定…

いや、でもルームサービスを運ぶスタッフに
なりすましたりしなかっただけ
マシだと思うべきでしょうか…

まだまだ俺が社長という方を
分かっていませんでした。」





シン…という男、あぁもうめんどくさい。

シン…さんは、はぁっとこれ見よがしに
ため息をついた後、こちらを見て頭を下げた。



「すいません、朝からお騒がせしました。
もうお気づきだと思いますが、
この方が社長のチョン・ユンホです。」



シンさんに続いて隣の男も俺を見る。

それだけでかぁっと体温が上がった気がする。
 



「はじめまして。
シム・チャンミンくん。」


チョン・ユンホ…



俺を買ってくれたのは、目の前の男だ。





「いえ、そんな…

は、はじめまして、社長。
どうぞ…よろしくお願い致します。」




深々と頭を下げながら、緊張で声が上ずった。

俺はこれからこんな極上の男に
抱かれるんだ。






あれ、抱かれる、んだよな?

だってそれ以外におそらく俺の借金ごと
買い取ってくれた理由がわからない。








よろしくお願いします。
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コメント

キーママ
イヤーん❤︎社長さん登場 ユノ(*≧∀≦*)
これからの二人にワクワクします
お話ありがとうございます

キー○○様

Miiiii
こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!
この話、最初から私の推しがシンになりそうな…
気配ありませんか?←知らん。
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